2009-01-01から1年間の記事一覧
「クリスマス、というものは。一体、どういったものなのでしょうか?」 水滴が、生き物のように舞っていた。 けれど鮮明な色を持たず、どちらかと言えば、ソレは濁りを模していた。 しかし、何か影響を受けて染まっているようには思えない。なぜなら、それは…
「……もしもし、私だ」 声と同時、蓋を開かれたように、視界が白くなった。 その白に簡単に慣れることが出来ず、瞬きを数回することで、自身を調整する。 支給された連絡用の子機を左肩で支えながら、辺りをそのまま見渡す。 殺風景という言葉が、あまりにも…
夕映えに似た、命僅かな間接照明。 煌めきというよりも、揺らめいて。それは、部屋全体を照らすこともなく、ただ、その一生を全うしていた。 その真下にある地上は、管楽器が唸るような酒場ではない。 けれど、カウンター席が見える。 設けられた7席を埋める…
群青が宙で瞬き、その青が淀みなく私を見つめる。 私の目を見て、それはただ在り続けた。 周囲には渦のように紺碧がある、同時、光がそれを遮り、邂逅を導くが如く、一筋の線が出来ていた。 ――それを、人は飛行機雲と呼ぶ。 渦巻く量からして、エンジンによ…
闊歩する場内で、自身の履き物は音を生まない。 支給された、雪原用のブーツ。彼女の見た目からすれば、ヒールの方が一層似合うことだろう。だからこそ、無音に不信感を抱くに違いない。 どこまでも白い廊下と壁。彩りは、労働者が映える窓硝子。 彼らは飼わ…
……そろそろ一月だなーと思って、更新しにやってきました。こんばんは。 なんだかんだでここ、毎日誰かしら来てるようで申し訳ないです。 もうよくわかないんですよね、存在価値。いいんです、それで……あ、石は投げないで石は。 結局あの後何も更新してないん…
本格的に月一更新ですが、こんばんは。 ……いや、洒落になってないよホント。落ち着いてきたので、今の内にとちょこちょこやってます。今月中には何か投下します。何か。間に合わなかったらジャンルSFのストックで凌g(ry あずさ誕生日SSも続きをやり始めまし…
【2】 穹窿穴と呼ばれる場所、慣れ親しんだ死地の名前を指し、時には墓標にさえなる。 当時、国の再生が困難、民への貧困は満ち。それら全ては、一瞬にして起きた砂による災害が原因であった。 そんな一度は解体されかけた国家が、復活し、人権を握るキッカ…
久々に更新しようと思ったら、書きかけの下書きが表示されました。どうも私です生存確認はついったで出来るので、じゃんじゃんフォローして下さい。 ただ、ついったーは、完全にアイマスTLに染めても動じない人をフォローしているので……。 できればさらっと…
どうも生きてます。 結構な時間止まってたのは、コミケのせいでも、ドリクラのせいでもありません。 忙しかったからです!(嘘 ああ……魅杏可愛いなぁ。天使だ。 そんな感じですが、何もしていないこともありません。 9月から諸々再開しま……したいです
その汚れこそが、愛すべき象徴であり、骨頂である。と、教義された。 他人のモノになるという、自覚。自身が物に成り下がるという、現実。 物は、常に物でしかない。烙印とは、そのために在る言葉なのだ、と。 番号という名前。型番という身体。 そんな私が…
蓋を開ければ月様二つ。 網膜に覆われし、厚塗りされた半球体を見る。 それは、料理人の繊細な調節で出来上がる、至高の一品である。 先程注いだ水は、ほとんど消え。逆に浸食を抑えてくれる。 加熱する機器を止め、その浅い鍋を利き手でない方で掬い、片方…
10years afterを公開しました。 1つで完結させる予定でしたが、作者があまりにも怠惰なため、半分に分けることに。 ……てか、あずささんの誕生日っていつだと思ってんだよ。とか言わないそこ。 なんか消すのももったいないような気がしたので、とりあえず上…
ね、急に更新止まったでしょ? いやね、色々書いては止まるという症状にだな……。 とりあえず、先週出来上がっている予定だった奴は今週中になんとかします。 そして、ついでに公開しようかなと思ってたのもなんとかします。 そのついでに……今考えてるのが、…
地下迷宮である以上、その壁は土である。 腐葉土が混じった箇所もあれ、基本的にはパウンドケーキのようだ。 元の色が暗い以上、この空間も、薄暗いように造られている。 ならば火を灯し、視野を広げるしかない。ずっと昔のご先祖様が編み出した、文明の知恵…
CAA再開とうたっておきながら、諸事情により1日猶予を下さい。 前回書いた文芸部物語の下も、執筆途中で止まってます。明日更新したい…です。 架空戦記ジャンルSFも執筆途中で放棄してます。いずれ更新します。あれ…・・・どれも更新できてないや。 ちょいちょ…
用語集です。気づかない内に更新します。 ・異物(繭) ???・仮説大陸 砂漠の浸食により、大陸が縮まり、その災害までの原型を留めていないため、仮説とされ、国境を引いている。・仮説極東 日本のこと。現存する大陸は宮城県から島根県程度、離島のほとん…
最近は架空戦記ジャンルSFとか中途半端で長いタイトルのを更新してます。 実はこれも1時間で書いてます。その日の妄想で生まれたものを、カカッとやってるんですよ。 なので専門用語も、その日のノリで決めてるので、設定が曖昧です。 エヴァ破を見た後だっ…
轟く重低音。 名の如くそれは重く、身体を押し潰すような感覚に陥る。 けれど、それは気のせいなどではない。実際に、重力という目に見えないものが、のしかかっているのだ。耐える、というほどの圧力ではないにせよ、鬱陶しい、とさえ思う。 その場所で、彼…
様々なガラスが、その壁一面に貼られている。 原色が強めに見える。が、不自然な箇所に鮮やかな桃色が収まっていた。 不自然な、ステンドグラスである。 罪や幸福を象徴する、硝子の絵画に、ピンクの絵の具がぶちまけられたようであった。 そんな場所で、優…
・あらすじ 現存する地表の上に砂の覆われた世界。 その現状を受け入れられないまま、目覚めた春香。 平和で、トップアイドルを志していた日々が、一瞬にして非現実へと生まれ変わったのだ。 それを受け入れられないまま、ある一都市に保護され、生きる糧と…
18日に伴っての、美希の話を完成させました。だから言ったじゃん! オチは「ふーん」で終わるような内容だって! ……と、そんな言い訳をいいつつ、こういう形で終わりました。 おにぎりの日という情報をくれた、そーらーさんに感謝を。 言い訳終わり。 実はさ…
作るだけつくってみました。 そんな感じです。